以前、夫婦二人で津山市にあるイタリアンレストラン「Okayama Table TERRA(テラ)」を訪れ、ディナーを楽しみました。
国道沿いにありながら、私には少し場所が分かりにくく感じられたお店。
ところが、それがかえって隠れ家を訪ねるような特別感につながり、普段とは少し違う夜になりました。
料理は濃い味付けで押すのではなく、素材そのものの味を生かしながら、それぞれを掛け合わせていくような印象です。
正直なところ、最初の前菜では味の繊細さがまったく分からなかったのですが、食べ進めるうちに酸味やりんごの甘みが少しずつ感じられるようになりました。
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それでは、早速TERRAでディナーを味わったときのことを書いていきます。
夫婦でOkayama Table TERRAへ行ったときのこと
普段とは少し違う店でディナー
この日は、私一人ではなく夫婦二人で訪れました。
普段の外食ではラーメンや牛丼などを食べることが多い私にとって、高級感のあるイタリアンでコース料理を味わうのは、いつもとはかなり違う体験でした。
夫婦で出かけたことも含めて、少し特別な夕食になりました。
国道沿いでも少し分かりにくい場所
お店は国道に面していましたが、私には場所が少し分かりにくく感じられました。
分かりやすく目立つお店とは違い、探しながら向かったことまで含めて、どこか特別な場所へ行くような感覚があります。
普段とは違う食事になりそうだと感じたのは、料理を口にする前からだったのかもしれません。
高級感と落ち着きが感じられた店内
ゆっくり食事と向き合える雰囲気
店内はとても高級感があり、落ち着いた雰囲気が印象に残っています。
にぎやかさを楽しむ食事とはまた違い、目の前の一皿を眺めながら、ゆっくり過ごしたくなる空間でした。
テーブルには日付と料理名が記された献立票も用意されていて、これからどのような料理が出てくるのかを一皿ずつ確かめられます。
こうした小さな演出にも、いつもの外食とは違う特別感がありました。
料理が運ばれるたびに聞けた説明
スタッフの方は料理を運んでくるたびに、その一皿について説明してくれました。
食材や料理の話を聞きながら会話を重ねるうちに、ただ順番に食べるだけではなく、使われている素材や産地にも興味が湧いてきます。
後から追加したボロネーゼも、こうした会話の中でおすすめしてもらい、食べてみたくなった料理でした。
訪問当時のディナーメニュー

2024年4月10日の献立
訪問当日に用意されていた献立は、次の内容でした。
- 前菜盛り合わせ
- カポナータ
- 自家製ポテトサラダ
- 春菊のオムレツ
- 日本海産連子鯛のカルパッチョ
- 生ハムのグリーンサラダ
- 自家製りんごドレッシング
- 菊芋のスープ
- 岡山県産豚肩ロースのオーブン焼き
- 作東町アスパラとそずり肉のボロネーゼ(追加+500円)
- ショコラテリーヌ
- コーヒー&紅茶
料理には季節の食材が使われているため、これは現在のメニューではなく、2024年4月の訪問当日にいただいた内容です。
夫婦二人分の会計は、合計で1万円前後だったと記憶しています。
レシートなどは残っていないため正確な金額ではありませんが、2024年4月の訪問当時の目安です。
写真の献立票で確認できる追加料金は、そずり肉のボロネーゼの「追加+500円」でした。
三つの料理を少しずつ楽しむ前菜盛り合わせ

最初に運ばれてきた前菜盛り合わせは、横長の白い皿に三つの料理が間隔を空けて盛り付けられていました。
献立に書かれていたのは、カポナータ、自家製ポテトサラダ、春菊のオムレツです。
赤や緑、淡い色合いが一枚の皿に並び、コースの始まりらしい華やかな見た目でした。
一つの料理をたっぷり食べるのではなく、異なる素材の組み合わせを少しずつ確かめていく一皿です。
ただ、食べ始めたときの私は、正直なところ味がまったく分かりませんでした。
味がしないということではなく、普段の外食でラーメンや牛丼などを食べることが多い私には、素材を生かした繊細な味をどう受け取ればよいのか分からなかったんです。
「なんとなく、これが高級料理の味なのかな?」と思いながら食べていました。
日本海産連子鯛のカルパッチョ

続いて登場したのは、日本海産連子鯛のカルパッチョ。
青い皿の中央に薄く切られた連子鯛が並び、その上には葉野菜や赤、黄、緑の具材が重ねられていました。
器の色まで含めて料理の彩りが引き立ち、運ばれてきた瞬間に思わず目が向く盛り付けです。
味は酸味がしっかりと効いていて、すごく食欲をそそられました。
前菜ではまだ味の繊細さをつかめずにいましたが、このカルパッチョの酸味は分かりやすく、次の料理へ自然に気持ちが向いていくような味付けでした。
自家製りんごドレッシングで味わう生ハムのグリーンサラダ

生ハムのグリーンサラダは、大きな葉野菜を中心に、生ハムや薄く切られた色とりどりの具材が盛られていました。
献立には「自家製りんごドレッシング」と書かれています。
皿の上に高さがあり、野菜が主役としてしっかり見えるサラダでした。
このサラダを食べる頃になると、やさしい味付けにも少しずつ舌が慣れてきたように思います。
最初の前菜では分からなかった素材の味も、このあたりでは自家製りんごドレッシングの甘みとして感じられるようになっていました。
同じディナーの中でも、食べ進めるにつれて味の感じ方が変わっていったのが面白かったです。
岡山県産豚肩ロースのオーブン焼き

メインは、岡山県産豚肩ロースのオーブン焼きです。
厚みのある豚肩ロースに赤いソースがかかり、その周りには緑や黄色の野菜が添えられていました。
白い皿の余白を生かした盛り付けで、肉と野菜の色合いがよく映えています。
口にしてまず驚いたのは、その柔らかさでした。
豚肉だと分かって食べているのに、一瞬、鶏もも肉を食べているような感覚になったほどです。
もちろん鶏肉の味がしたということではなく、それくらい私が普段イメージしている豚肉の食感とは違って感じられました。
うまく言葉にするのが難しいのですが、「豚肉とは思えないほど柔らかかった」というのが一番正直な感想です。
作東町アスパラとそずり肉のボロネーゼ

作東町アスパラとそずり肉のボロネーゼは、最初から追加すると決めていた料理ではありませんでした。
スタッフの方から料理の説明やおすすめを聞き、いろいろと話しているうちに食べてみたくなり、その場で追加してもらったメニューです。
訪問当時の追加料金は500円でした。
平たい皿の中央にパスタが盛られ、そずり肉のソースとアスパラが全体に絡んでいるのが写真からも分かります。
献立に記されたそずり肉と、産地名まで添えられたアスパラをイタリア料理に取り入れた一皿でした。
「ありがとうございます!」と書かれたデザートプレート

最後はショコラテリーヌです。
プレートにはチョコレートで「ありがとうございます!」と書かれ、ショコラテリーヌと白い添え物が一緒に盛り付けられていました。
料理を食べ終えたところで、こうしたメッセージが添えられた一皿が出てくると、食事の締めくくりまで印象に残りますね。
この日は来店前に予約していたため、私は予約に対する「ありがとうございます!」のメッセージだったのかな、と受け取りました。
ただし、お店にメッセージの意味を確認したわけではありません。
予約なしで入店した場合にも同じメッセージが付くのかは分からないため、予約者限定のサービスとは断定できません。
食べ進めるうちに分かってきた素材の味
最初から味を理解できたわけではなかった
TERRAの料理を最初からすべて理解できたわけではありません。
前菜では味の違いがほとんど分からなかったのに、カルパッチョでは食欲をそそる酸味がはっきりと感じられ、サラダではりんごの甘みに気づけました。
料理が進むにつれて、私の舌も少しずつやさしい味付けに慣れていったのだと思います。
濃い味で分かりやすく印象を付けるのではなく、それぞれの素材を生かしながら、別の素材と自然に掛け合わせているような味わいでした。
最初は戸惑いながら食べていたのに、次第に素材の味を探しながら食べるようになったことが、このディナーで特に印象に残っています。
地元農家から届く食材を使うお店
食事の際には、使われている食材の産地についても教えてもらいました。
あとで地名を調べてみると、中には人口数千人ほどの町もあり、そうした地域から食材を取り寄せていることに驚きました。
公式サイトでも、地元農家から届く季節の野菜や果物を生かしていると紹介されています。
美作地域の食を発信する「美味し国プロジェクト」の店舗紹介には、シェフ自身が農家を訪ね、作り手の思いや素材へのこだわりを学んでいることも記されていました。
いわゆる農家との直接契約に近い仕入れ方なのかなと思いましたが、公開情報だけでは契約の形までは分かりません。
そのため、「契約農家の食材」と断定するよりも、「地元農家から届く食材を使うお店」と表すのが自然でしょう。
食事を終えて印象に残ったこと
夫婦で過ごした普段とは違う夜
普段の私ならなかなか選ばないような空間と料理を、夫婦二人で体験できました。
高級感のある落ち着いた店内、少しずつ表情を変えながら続く料理、そして一皿ごとに説明してくれたスタッフの方との会話。
どれか一皿だけが強く主張するというより、ディナー全体を通してお店の考え方が伝わってくるようでした。
食後に産地として聞いた町を自分で調べたことまで含めて、料理の向こう側にある地域へ目が向いた食事だったと思います。
Okayama Table TERRAの現在の店舗情報
住所・営業時間・駐車場
- 店名:Okayama Table TERRA(オカヤマ テーブル テラ)
- 住所:岡山県津山市志戸部690-6
- 電話番号:0868-23-6195
- ランチ:11:30~14:30(公式サイトのランチ案内ではラストオーダー14:00)
- ディナー:18:00~22:00、金・土・日は18:00~23:00
- 定休日:毎週火曜日、第3水曜日(公式Instagramでは金曜日のランチタイムも休業と案内)
- 駐車場:店前4台、店舗裏20台
- 予約:前日までの予約はウェブでも受け付け、当日は電話で確認
- 現在の営業状況:2026年9月11日時点で、公式サイトに営業案内と予約窓口の掲載あり
営業時間や休業日は、ケータリングなどで変更される場合があります。
特にディナーで訪れるときは、公式サイトや公式Instagramで営業日を確認しておくと安心です。
祖母の家を改装して生まれた一軒家レストラン
公式サイトによると、TERRAはオーナーの祖母の家を改装し、2013年に造られた一軒家レストランです。
現在のシェフと一緒に解体や壁塗りも行ったと紹介されており、店内にはお店が生まれたときの物語も残されています。
地元農家から届く季節の野菜や果物を使い、県北の食材をイタリア料理として味わえることも、このお店ならではの特徴です。
Okayama Table TERRA周辺にはこんな観光スポットがあります
津山城(鶴山公園)
- 観光地名:津山城(鶴山公園)
- 住所:岡山県津山市山下135
- 電話番号:0868-22-3310(津山市観光協会)
- 営業時間:4~8月は8:40~19:00、3月・9月は8:40~18:00、1~2月・10~12月は8:40~17:00
- 定休日:12月29日~31日
- 駐車場:津山観光センター駐車場・普通車30台、大型車5台
- 料金:大人310円(高校生以上)、中学生以下無料
津山城は、森忠政が1616年に築いた城の跡で、現在は高い石垣と復元された備中櫓を見ることができます。
約1,000本の桜でも知られていますが、石垣をたどりながら城下を眺めるだけでも、津山の歴史を感じられそうです。
日中に津山城を歩き、夜はTERRAでゆっくりディナーを味わう流れも組みやすいですね。
衆楽園(旧津山藩別邸庭園)
- 観光地名:衆楽園(旧津山藩別邸庭園)
- 住所:岡山県津山市山北628
- 電話番号:0868-22-3310(津山市観光協会)
- 営業時間:7:00~20:00(11~3月は17:00まで)
- 定休日:なし
- 駐車場:130台
- 料金:無料
衆楽園は、津山藩2代藩主の森長継が京都から作庭師を招いて造らせた廻遊式庭園です。
園内では春の桜、夏の睡蓮、秋の紅葉など、季節によって異なる景色が見られます。
食事の前に静かな水辺を歩きたいときは、こうした庭園へ寄ってからお店へ向かうのも良さそうです。
城東伝統的建造物群保存地区
- 観光地名:城東伝統的建造物群保存地区
- 住所:岡山県津山市橋本町~東新町
- 電話番号:0868-24-6288(城東観光案内所)
- 営業時間:町並み見学について公式案内に記載なし
- 定休日:町並み見学について公式案内に記載なし
- 駐車場:あり(城東観光駐車場を利用)
- 料金:町並み見学について公式案内に記載なし
旧出雲街道に沿って、なまこ壁や袖壁、虫籠窓のある建物が並ぶ地区です。
2013年に国の重要伝統的建造物群保存地区へ選定され、城下町だった津山の面影が今も残っています。
歴史ある町並みをのんびり歩いてから、地元食材を使ったイタリア料理へ向かうのも、津山らしい一日の過ごし方になりそうですね。
【PR】観光スポットを複数回る予定なら、レンタカーもあわせて確認しておくと、当日の移動がスムーズです。
まとめ
素材と地域へ目が向いたディナー
Okayama Table TERRAで最も印象に残ったのは、最初から料理の味をすべて理解できたわけではなかったことです。
前菜では「これが高級料理の味なのかな?」と戸惑っていたのに、カルパッチョの酸味やサラダのりんごの甘みを感じるうちに、少しずつ素材を生かした味付けが分かるようになりました。
豚肉とは思えないほど柔らかく感じた豚肩ロースや、スタッフの方との会話から追加したボロネーゼも印象に残っています。
食材の産地を聞き、あとからその町を調べてみたくなったことまで含めて、地域とのつながりが感じられるディナーでした。
最初の一皿では味が分からなかった私が、食べ終わる頃には「この食材はどこから来たのだろう」と、その向こうにある土地まで気になっていました。
その変化こそが、夫婦でTERRAのディナーを味わった夜を一番よく表しているのかもしれませんね。
参考にした公式・関連資料
公式・関連資料一覧
※店舗・観光スポットの基本情報は、2026年9月11日時点で確認した内容です。


