PR

島根県の郷土料理「くじらご飯」とは?節分との関係や作り方を紹介

島根県の郷土料理くじらご飯

島根県西部の石見地方には、クジラの皮と根菜を米と一緒に炊く「くじらご飯」が伝わっています。

現在ではクジラをご飯に入れる料理に驚く人もいるかもしれません。

しかし、浜田市や益田市などでは、クジラは寒い季節の食卓を支える食材であると同時に、節分の願いを託す縁起物でもありました。

大きなクジラにあやかり、子どもが将来大物になることや、大きな歳を重ねることを願って食べられてきたといいます。

ここでは、島根県のくじらご飯の特徴、節分との関係、受け継がれてきた背景、家庭で作る方法を紹介します。

【PR】島根県のご当地グルメや郷土料理を楽しむ旅を計画している方は、宿泊先もあわせてチェックしてみてください。クーポンやキャンペーンを利用できる場合もあります。

また、食事とあわせて周辺の観光スポットやレジャー体験を探してみるのもおすすめです。

出雲大社や松江城、石見銀山、玉造温泉などの名所を巡ったり、自然体験やものづくり体験を組み合わせたりすると、島根旅行の楽しみ方がさらに広がります。

🗺️ 島根観光と一緒に楽しめるレジャー体験を探す

島根県のくじらご飯とは?

クジラの皮と根菜を使うご飯料理

くじらご飯は、主にクジラの皮を大根、ごぼう、人参、こんにゃくなどと合わせ、しょうゆや酒で味を付けたご飯料理です。

島根県食生活改善推進協議会が提供した農林水産省のレシピでは、クジラの皮にあたる脂の多い「白くじら」を使っています。

調理するときは、短冊状に切った白くじらへ熱湯をかけ、余分な脂を落とすのが大切です。

下処理したクジラと野菜を米に加えて炊く方法のほか、細かく刻んだクジラと野菜を炒めて味を付け、炊きたてのご飯へ混ぜる方法もあります。

家庭によって使う野菜や仕上げ方が異なり、炊き込みご飯と混ぜご飯の両方が受け継がれてきました。

「くじらご飯」と「くじら飯」は同じ料理

農林水産省の「うちの郷土料理」では「くじらご飯」、浜田市の郷土料理集『伝えていきたい はまだの味』では「くじら飯」と表記されています。

表記は異なりますが、どちらもクジラの皮と根菜を使う石見地方のご飯料理を指しています。

検索するときは、二つの名称を使い分けると地域の資料やレシピを見つけやすくなります。

くじらご飯が伝わる地域

浜田市と益田市を中心とする島根県西部の味

農林水産省は、くじらご飯を浜田市と益田市で昔から食べられてきた郷土料理として紹介しています。

島根県の調理体験資料には浜田や大田などの石見で食べられていたとの記述もあり、島根県西部に広がる食文化であったことが分かります。

浜田市と益田市はいずれも日本海に面し、漁業と深い関わりを持ってきた地域です。

ただし、県内のすべての地域で同じ材料や作り方が使われてきたわけではありません。

「島根県の郷土料理」であると同時に、石見地方、とりわけ浜田市周辺との結びつきが強い料理として見ると分かりやすいでしょう。

くじらご飯と節分の関係

大きなクジラにあやかる縁起物

くじらご飯は、普段の冬の食事だけでなく、節分に食べる行事食でもありました。

農林水産省は、巨大なクジラにあやかり、子どもたちが「将来、大物になる」ことを願って食べたと紹介しています。

一方、浜田市の資料には、昔の節分は「大歳」と呼ばれる年取りの日であり、大きな動物であるクジラを食べて「大きな歳をとる」といわれていたことが記されています。

表現には違いがありますが、どちらにもクジラの大きさへあやかり、子どもの成長や年取りの節目を大切にする気持ちが表れています。

立春を迎えても寒い時期の料理

節分の翌日は立春ですが、2月初めの石見地方には厳しい寒さが残ります。

地域では、脂の多いクジラを食べると体が温まると考えられてきました。

クジラだけでなく、大根やごぼう、人参などの冬野菜も一緒に食べられるくじらご飯は、季節と土地の暮らしが結びついた料理です。

なお、「体を温める」という説明は地域で伝えられてきた食習慣を示すものであり、特定の健康効果を保証するものではありません。

くじらを保存して冬の食卓に生かした暮らし

昭和初期にはクジラの皮を塩漬けにしていた

農林水産省によると、昭和初期の雪深い地域では、各家庭がクジラの皮を多めに買い、塩漬けにしていたといいます。

必要なときに使えるよう保存していたことからも、クジラが一時的な珍味ではなく、地域の冬の食生活に根付いていたことがうかがえます。

クジラの皮は脂が多いため、ご飯に炊き込むほか、冬野菜とすき焼き風に煮る「へか」や、脂を抜いた酢味噌和えなどにも使われてきました。

同じ食材を料理に応じて使い分ける知恵も、石見地方のクジラ食文化の特徴です。

現在も受け継がれるくじらご飯

島根県の郷土料理くじらご飯

郷土料理教室などで次世代へ伝えられている

クジラの皮は以前より手に入りにくくなっていますが、くじらご飯の文化が途絶えたわけではありません。

農林水産省は、節分が近づくと地域のスーパーマーケットや直売所の鮮魚コーナーなどでクジラが販売されることや、教育機関の調理実習で郷土料理として取り上げられることを紹介しています。

浜田市弥栄町の『弥栄町みらい便り』令和8年4月号にも、冬の多世代郷土料理教室で、くじらご飯、おいり、とろろ汁を作ったことが掲載されました。

家庭だけで継承するのが難しくなった料理を、地域の料理教室や世代間交流の場で伝える取り組みが続いています。

家庭で作るくじらご飯の作り方

材料(4人分)

・米:2合

・白くじら:100g

・ごぼう:50g

・人参:50g

・大根:50g

・こんにゃく:50g

・しょうゆ:大さじ1

・酒:大さじ1

・塩:小さじ1/2

この分量は、浜田市の『伝えていきたい はまだの味』と、農林水産省「うちの郷土料理」に掲載されたレシピを参考にしています。

地域や家庭によって材料と味付けは異なります。

下ごしらえと炊き方

1:米をとぎ、水気を切っておきます。

2:白くじらを短冊状に切り、熱湯をかけて余分な脂を落とします。

3:ごぼうをささがきにして水へさらします。

4:こんにゃくと人参を細かく切り、大根を短冊状に切ります。

5:炊飯器の釜に米と米と同量の水を入れ、白くじら、野菜、しょうゆ、酒、塩を加えます。

6:通常どおり炊飯し、炊き上がったら具が全体に行き渡るよう、ざっくりと混ぜます。

おいしく仕上げるためのポイント

白くじらは脂の多い部位なので、炊く前に熱湯をかけて余分な脂を落とします。

農林水産省は、クジラを油抜きするときは火を止めてから熱湯へ入れることをポイントとして挙げています。

冷凍品を使う場合は冷蔵室で自然解凍し、解凍後は加熱しすぎないよう注意しましょう。

ごぼうは切ったあとに水へさらすと、アクを抑えやすくなります。

また、炊き上がったご飯を強く混ぜると具がつぶれやすいため、底から返すようにさっくり混ぜるのがポイントです。

まとめ

島根県のくじらご飯は、クジラの皮と大根、ごぼう、人参などを使う、石見地方の郷土料理です。

浜田市や益田市を中心に冬の食卓へ並び、節分には大きなクジラにあやかって、子どもの成長や年取りの節目に願いを込めながら食べられてきました。

炊き込みご飯にする家庭もあれば、味を付けた具を炊きたてのご飯へ混ぜる家庭もあります。

こうした違いも含めて、その土地の暮らしのなかで受け継がれてきた料理です。

白くじらを使うときは、熱湯で余分な脂を落とす下処理が欠かせません。

材料が手に入ったら、根菜とクジラの風味を生かした石見の冬の味を家庭で作ってみてはいかがでしょうか。

PR

島根県への旅行を計画している方は、宿泊先もあわせて確認してみてください。

参考にした公式・関連資料

農林水産省「うちの郷土料理 くじらご飯 島根県」

浜田市『伝えていきたい はまだの味』

本ページはプロモーションが含まれています

島根県
タイトルとURLをコピーしました