チキンチキンごぼうは、揚げた鶏肉とごぼうを甘辛いタレで絡めた、山口県のご当地グルメです。
学校給食の人気メニューから県内へ広まり、現在では家庭のおかずや惣菜、居酒屋の一品料理、弁当、総菜パンなど、さまざまな形で親しまれています。
かわいらしい名前と親しみやすい味の背景には、一つの家庭料理が給食を通して地域の共通の味へ育った物語があります。
この記事では、チキンチキンごぼうの特徴や発祥、名前の由来を解説し、山口市を中心に味わえる店舗と周辺の観光スポットを紹介します。
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錦帯橋や秋吉台・秋芳洞、角島大橋、萩の城下町などの名所を巡ったり、自然体験やものづくり体験を組み合わせたりすると、山口旅行の楽しみ方がさらに広がります。
チキンチキンごぼうとは?
鶏肉とごぼうを甘辛く仕上げた山口県のご当地グルメ
チキンチキンごぼうは、一口大の鶏肉と薄切りのごぼうをカリッと揚げ、砂糖や醤油を使った甘辛いタレで絡める料理です。
鶏肉の食べ応え、ごぼうの香ばしさと歯ごたえ、照りのあるタレを一度に楽しめます。
仕上げに枝豆を加えるスタイルも広く定着しており、茶色を基調とした料理に鮮やかな緑色が映えます。
農林水産省は主な伝承地域を山口県全域とし、学校給食、家庭、飲食店で食べられている料理として紹介しています。
学校給食から育った現代の県民食
農林水産省の「うちの郷土料理」には郷土料理として掲載されていますが、山口市観光情報サイトでは学校給食発祥のご当地グルメとして紹介されています。
古くから儀礼や年中行事で受け継がれてきた料理ではなく、1995年ごろに給食へ登場し、家庭や街へ広がった比較的新しい料理です。
伝統の長さよりも、子どもたちの記憶とともに地域へ根づいた点に、チキンチキンごぼうらしさがあります。
チキンチキンごぼうの発祥と名前の由来
1995年ごろに山口市立大歳小学校の給食へ登場
チキンチキンごぼうが学校給食に登場したのは、1995年ごろです。
山口市立大歳小学校で、給食メニューのマンネリ化を解消するため、児童の家庭からオリジナル料理を募集したことがきっかけでした。
応募された料理を給食で提供したところ子どもたちに好評となり、山口市内のほかの学校でも採用されるようになりました。
さらに、子どもが家庭で話題にすることで家のおかずになり、惣菜店や飲食店のメニューへと広がっていきました。
給食から家庭へ、家庭から街へと伝わったことが、このご当地グルメの大きな特徴です。
もとになったのは給食より前から作られていた家庭料理
給食に応募された料理を家庭で作っていたのは、久保田ヤスエさんです。
テレビ山口の取材によると、久保田さんは給食メニューになる前から、家族のために鶏肉とごぼうを揚げて甘辛く味付けした料理を作っていました。
正月に孫へ煮しめを出してもあまり喜ばれなかったため、根菜を食べやすくする料理として振る舞ったところ好評だったと語っています。
そのため、学校で一から考案されたというより、家庭で親しまれていた味が給食に採用され、地域全体へ広がった料理といえます。
「チキン」を2回繰り返す軽快な名前
久保田さんが家庭で作っていた時点では、料理に決まった名前はありませんでした。
給食へ応募した久保田直子さんが「チキンチキンごぼう」と名付けたと伝えられています。
鶏肉を二度使うという意味ではなく、「チキン」を繰り返すリズムのよさと、食材が分かりやすいことから生まれた名称です。
子どもが口にしやすく、一度聞くと覚えやすい名前も、給食から広まる後押しになりました。
チキンチキンごぼうのおいしさと魅力
鶏肉とごぼうの異なる食感を楽しめる
鶏肉は衣にタレが絡んでジューシーに、ごぼうは香ばしく歯ごたえのある食感に仕上がります。
同じ甘辛い味をまといながら、噛むたびに異なる食感が現れるため、最後まで食べ飽きにくい料理です。
煮物とは違ったごぼうの印象を楽しめることから、根菜が得意ではない子どもにも支持されてきました。
甘辛い醤油ダレでごはんにも地酒にも合う
味の中心になるのは、砂糖と醤油をベースにした甘辛いタレです。
鶏肉のうま味とごぼうの風味を一つにまとめる、照りのある濃いめの味付けは、白いごはんとよく合います。
居酒屋では山口の地酒に合わせる一品料理として提供されることもあり、子どもの給食メニューとは違った楽しみ方ができます。
定食・弁当・パンへ広がる自由さも魅力
基本となる鶏肉、ごぼう、甘辛いタレを生かしながら、店ごとに定食、一品料理、弁当、総菜パンなどへアレンジされています。
ごぼうをれんこんに替えた「チキンチキンれんこん」や、鶏肉をくじら肉に替えた「クジラクジラごぼう」などの派生料理も生まれました。
覚えやすい名前と親しみやすい味が、新しい食べ方へ発展しやすい理由です。
山口市でチキンチキンごぼうを味わうには?

ランチと夜の両方で立ち寄れる「薩摩ぢどり」
湯田温泉にある鶏料理専門の居酒屋で、山口市観光情報サイトのチキンチキンごぼう取扱店に掲載されています。
昼営業があるため、観光途中のランチで味わいたい人にも利用しやすい店舗です。
公式の通常メニューページにはチキンチキンごぼうの価格が掲載されていないため、当日の提供状況と価格は予約時に確認すると安心です。
- 店名:薩摩ぢどり
- 住所:山口県山口市熊野町4-15
- 電話:083-934-0088
- アクセス:JR山口線「湯田温泉駅」から徒歩13分
- 営業時間:ランチ11:30~14:00、ディナー18:00~24:00
- 定休日:日曜日・月曜日
- 提供形態:店内での一品料理として案内されていますが、当日の提供状況は要確認です。
- 価格:公式サイトに現行価格の掲載がないため、店舗へ確認してください。
山口料理と地酒をまとめて楽しめる「福の花 湯田本店」
ふく料理や瓦そば、地酒など、山口らしい味を幅広くそろえる郷土料理店です。
現行の飲食店メニューページでは「山口名物 チキンチキンごぼう」が税込693円で掲載されています。
湯田温泉で山口の料理をまとめて味わいたい人や、落ち着いた個室で夕食を楽しみたい人に向いています。
- 店名:やまぐち料理と地酒 福の花 湯田本店
- 住所:山口県山口市湯田温泉3丁目1-29
- 電話:083-921-8522
- アクセス:JR山口線「湯田温泉駅」から徒歩約11分
- 営業時間:17:00~23:00
- 定休日:月曜日を基本とし、祝日に伴う変更があります。
- 提供形態:店内の一品料理
- 価格:税込693円
湯田温泉の夜に立ち寄りやすい「だんだん茶屋」
山口の地酒や長州どり、美東ごぼうなど、県内の食材を使った料理をそろえる湯田温泉の居酒屋です。
山口市観光情報サイトでチキンチキンごぼうの取扱店として案内されており、地酒と一緒に味わいたい人に向いています。
公式サイトはメニューが日によって変わる場合があると案内しているため、確実に注文したい場合は電話や公式LINEで確認してください。
- 店名:だんだん茶屋
- 住所:山口県山口市湯田温泉1丁目11-31 丸富ビル1階
- 電話:083-922-3904
- アクセス:湯田温泉街の中心部、中原中也記念館の近く
- 営業時間:18:00~24:00
- 定休日:不定休
- 提供形態:店内の一品料理として案内されていますが、当日の提供状況は要確認です。
- 価格:店舗へ確認してください。
「大人のチキンチキンごぼう」を味わえる「串蔵」
湯田温泉駅近くにある串焼き専門店です。
公式メニューでは、定番料理を店独自に仕上げた「大人のチキンチキンごぼう」を税込810円で掲載しています。
焼き鳥や地酒と一緒に、給食の味とはひと味違うチキンチキンごぼうを楽しみたい人におすすめです。
- 店名:串焼き専門店 串蔵
- 住所:山口県山口市今井町4-24
- 電話:083-930-1610
- アクセス:JR山口線「湯田温泉駅」近く
- 営業時間:17:00~24:00(ラストオーダー23:00)
- 定休日:なし
- 提供形態:店内の一品料理「大人のチキンチキンごぼう」
- 価格:税込810円
総菜パンで楽しめる「シュクルヴァン」
焼きたてベーカリーのシュクルヴァンでは、チキンチキンごぼうを具材にした総菜パンが地域ならではの商品として知られています。
山口店と新山口駅店はいずれも、山口市観光情報サイトのチキンチキンごぼう取扱店に掲載されています。
パンは売り切れや商品入れ替えがあるため、「チキンチキンごぼうパン」を目当てに訪れる場合は、当日の販売状況を店舗へ確認してください。
- 山口店:山口市黒川597-1、8:00~18:00、水曜日・木曜日休み、083-902-3455
- 新山口駅店:山口市小郡令和1-2-1、8:00~19:00、定休日なし、083-976-4379
- 提供形態:持ち帰り用の総菜パンとして知られていますが、当日の販売状況は要確認です。
- 価格:店舗へ確認してください。
山口市外で味わえるチキンチキンごぼう
秋芳洞観光と組み合わせやすい「LIMESTONE」
秋芳洞の商店街にある食堂で、美東産ごぼうを使ったチキンチキンごぼう定食を提供しています。
秋芳洞の正面入口に近く、鍾乳洞を歩く前後の昼食に組み込みやすい立地です。
営業日や営業時間が限られるため、公式Instagramで最新の営業予定を確認してから訪れてください。
- 店名:LIMESTONE(ライムストーン)
- 住所:山口県美祢市秋芳町秋吉3446
- 電話:0837-55-4354
- アクセス:秋芳洞正面入口へ続く商店街内
- 営業時間・定休日:公式Instagramで最新情報を確認してください。
- 提供形態:美東産ごぼうを使ったチキンチキンごぼう定食など
- 価格:店舗へ確認してください。
チキンチキンごぼうの店と一緒に巡りたい観光スポット
LIMESTONEから徒歩で立ち寄れる「秋芳洞」
秋芳洞は、秋吉台国定公園の地下約100mに広がる、日本屈指の大鍾乳洞です。
観光コースは約1kmあり、洞内の気温は一年を通して約17度に保たれています。
百枚皿や黄金柱など、長い時間をかけて生まれた自然の造形が見どころです。
LIMESTONEと秋芳洞正面入口は同じ商店街周辺にあり、食事と観光を徒歩でつなげられます。
- スポット名:特別天然記念物 秋芳洞
- 所在地:山口県美祢市秋芳町秋吉3449番地1
- 問い合わせ:0837-62-0115(秋吉台観光交流センター総合案内所)
- 入洞受付・閉洞時間:通常期9:00~16:30、繁忙期の7月1日~9月30日は9:00~17:30
- 休業日:年中無休
- 所要時間:目安約60分、往復する場合は約90分
- 入洞料:大人は通常期1,600円、繁忙期1,900円、12月から2月は1,350円
- 店舗からのアクセス:LIMESTONEから正面入口まで徒歩数分が目安です。
昼食を12時ごろに取るなら、食後の13時ごろから入洞すると、通常期の受付終了まで余裕を持って見学できます。
湯田温泉の店から歩ける「中原中也記念館」
湯田温泉で生まれた詩人・中原中也の遺稿や遺品を中心に、その生涯と作品世界を紹介する記念館です。
だんだん茶屋とは同じ通り沿いの近い位置にあり、福の花、薩摩ぢどり、串蔵からも徒歩で立ち寄れます。
昼に薩摩ぢどりで食事をした後、記念館を見学し、夕方から湯田温泉街を散策する流れが自然です。
- スポット名:中原中也記念館
- 所在地:山口県山口市湯田温泉1丁目11-21
- 電話:083-932-6430
- 開館時間:5月~10月は9:00~18:00、11月~4月は9:00~17:00
- 最終入館:閉館30分前
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月最終火曜日、12月29日~1月3日、展示替えによる臨時休館
- 入館料:一般330円、大学生・高等専門学校生220円、18歳以下無料
- 店舗からのアクセス:だんだん茶屋から徒歩1~2分、福の花・薩摩ぢどり・串蔵から徒歩約5~15分が目安です。
足湯でひと休みできる「狐の足あと」
狐の足あとは、湯田温泉や山口市内の観光情報を得られる観光回遊拠点施設です。
館内には足湯、カフェ、展示、土産品の販売があり、食後の休憩や次の観光先を相談する場所として使えます。
夜まで開いているため、夕食前だけでなく、居酒屋を訪れる前後にも立ち寄りやすいスポットです。
- スポット名:湯田温泉観光回遊拠点施設 狐の足あと
- 所在地:山口県山口市湯田温泉2丁目1-3
- 電話:083-921-8818
- 営業時間:9:00~21:30
- 定休日:毎月第1・第3水曜日
- 入館料:無料
- 足湯利用料:大人200円、小学生・中学生100円
- 店舗からのアクセス:福の花、だんだん茶屋、薩摩ぢどりなど湯田温泉街の店舗から徒歩数分~15分ほどが目安です。
【PR】観光スポットを複数回る予定なら、レンタカーもあわせて確認しておくと、当日の移動がスムーズです。
店舗で食べた人の口コミ・感想
串蔵「大人のチキンチキンごぼう」の感想
実際に串蔵を訪れた個人ブログでは、「大人のチキンチキンごぼう」を注文したうえで、名前から想像するほど強い辛さではなかったと紹介されています。
食事時は店内がほぼ満席だったとも書かれており、確実に利用したい場合は予約しておくと安心です。
味の感じ方や混雑状況は訪問時のものですが、「大人」という名前だけで激辛料理を想像する必要はなさそうだと分かる実食例です。
口コミの参照元
チキンチキンごぼうに関するよくある質問
山口市ではランチでも食べられますか?
昼営業のある薩摩ぢどりや、持ち帰りに向く本家山賊鍋各店、パンとして購入できるシュクルヴァンが候補です。
提供休止や売り切れの場合があるため、チキンチキンごぼうを目当てにする日は事前確認をおすすめします。
居酒屋で食べるならどの店が選びやすいですか?
湯田温泉では、福の花、だんだん茶屋、串蔵、薩摩ぢどりが候補になります。
福の花は山口料理をまとめて味わいたい人、串蔵は店独自の「大人のチキンチキンごぼう」を試したい人、だんだん茶屋と薩摩ぢどりは地酒や鶏料理と一緒に楽しみたい人に向いています。
テイクアウトできますか?
本家山賊鍋各店では、単品や弁当として持ち帰れる場合があります。
シュクルヴァンでは総菜パンという形で手軽に楽しめます。
在庫や販売時間、価格は店舗ごとに変わるため、当日に確認してください。
チキンチキンごぼうは昔からある郷土料理ですか?
農林水産省では郷土料理として紹介されていますが、学校給食へ登場したのは1995年ごろです。
古くから受け継がれてきた伝統料理というよりも、家庭料理が給食を通して広まり、県民食へ育った現代のご当地グルメと考えると分かりやすいでしょう。
まとめ
チキンチキンごぼうは、揚げた鶏肉とごぼうを甘辛いタレで絡める、山口県の学校給食から広まったご当地グルメです。
1995年ごろ、山口市立大歳小学校が家庭から料理を募集し、以前から久保田家で作られていた一品が給食に採用されたことをきっかけに広まりました。
山口市では、ランチ、居酒屋、テイクアウト、総菜パンなど、旅の予定に合わせて異なるスタイルで楽しめます。
湯田温泉なら中原中也記念館や狐の足あと、美祢市なら秋芳洞と組み合わせると、ご当地グルメと観光を無理なく一緒に満喫できます。
店舗ごとの提供状況や価格は変わるため、目当ての一皿がある場合は、旅行前または当日に公式サイト、公式SNS、電話で最新情報を確認してください。


